2007年ノーベル化学賞はドイツ人研究者ゲルハルト・エルトゥル氏に
ほぼ20年ぶりにドイツ人がノーベル化学賞を受賞する。ベルリンの化学者ゲルハルト・エルトゥル氏は、今年名誉あるノーベル賞を受賞する2人目のドイツ人科学者となる。
今年のノーベル化学賞は、独マックス・プランク財団フリッツ・ハーバー研究所のゲルハルト・エルトゥル名誉教授に授与される。ベルリン在住のエルトゥル氏は、世界最高の化学賞を化学部門で受賞する。自動車の触媒などにみられる化学反応に関する詳細な研究が受賞理由となった。去る10月8日には、ドイツ人物理学者ペーター・グリュンベルク氏の2007年ノーベル物理学賞受賞が発表されたばかりである。
スエーデン国立科学アカデミーのノーベル賞委員会は、エルトゥル氏の研究を化学産業の重要な基盤と位置づけ、自動車や燃料電池の触媒作用、鉄錆びの原因、更にはオゾン層破壊の解明にも成果を上げたと評価した。
71歳の誕生日にノーベル化学賞受賞の知らせを受けたエルトゥル氏は、驚きと大きな喜びを表した。「受賞するとは思ってもみなかった」(エルトゥル氏)と新聞各紙は伝えている。1986年から2004年までベルリンのマックスプランク財団フリッツ・ハーバー物理化学研究所の理事を務めた。カリフォルニア、そして長年にわたり教職と研究活動を続けたミュンヘン工科大学などで研究者としてのキャリアを積んだ。
同じドイツ人研究者のグリュンベルク氏と同様、12月10日に110万ユーロの賞金と共にノーベル賞化学賞が授与される。